「こどもが不登校になってしまった・・・。」
【不登校シリーズ】では、もしお子様が不登校になってしまった場合、
見直していただきたいいくつかのポイントをご紹介していきます。
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夏休みが終わるころから気持ちが沈み始めるこどもさんもいらっしゃることでしょう。
「学校に行きたくない」というこどものメッセージを、親御さんの多くは受け入れにくく、ためらいを感じます。「こどもは学校へ行くもの」という固定観念が強く影響しているためでしょう。
そもそも不登校とは何なのでしょうか?
「不登校」とは何か?
不登校とは、小学生・中学生・高校生の児童が学校に「行かない」または「行けない」状態を表しています。
この中には病気や経済的な理由で学校にいけないといった理由は含まれていません。
不登校になるこどもによっては学校に「行きたくなくて行かない」というこどももいれば、「行きたいけれど学校にいけない」というこどももいます。
小学校不登校者数 105,112名 (令和4年度)
中学校不登校者数 193,936名 (令和4年度)
※令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果概要より
不登校の原因はなにか?
不登校の主な原因は大きく分けて3つあります。
①家庭に原因がある
②学校に原因がある
③こども自身の特性や心身に原因がある
ただし、一つの要因だけで不登校になるのではなく、いくつか複雑に要因が重なっている
場合が少なくありません。
一例として O君のことを考えてみましょう。
●もともと内気な性格であった。
●新しい環境に慣れるのに時間がかかる一面もあった。
●引っ越しという環境の変化があった。
●毎日の不安な気持ちで、食事と睡眠時間が乱れてきた。
●学校で怖い思いをした。
●新しい友達をつくることができなかった。
●いじめほどではないが、無視されたりからかわれたように感じた。
こうしたいくつかの要因が重なってくると、「学校に行きたくない」という気持ちを言葉や行動で発信させることがあるのです。
小中学生の共通するおもな不登校理由
文部科学省が発表している「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」をみてみましょう。
①無気力・不安
②親子の関わり方
③生活リズムの乱れ
④学業不振
⑤友人関係のトラブル
⑥教職員とのトラブル
⑦家庭内の不和
⑧いじめ
⑨学校のきまり等をめぐる問題
小学校と中学校では成長の過程により、リストが前後しますが、共通に抱えている問題であることに変わりありません。
では、これらの要因を、先ほど見た3つの主な原因に振り分けてみましょう。
①家庭に原因がある
●親子の関わり方
●家庭内の不和
②学校に原因がある
●友人関係のトラブル
●教職員とのトラブル
●いじめ
●学校のきまり等をめぐる問題
③こども自身の特性や心身に原因がある
●無気力・不安
●生活リズムの乱れ
●学業不振
●友人関係のトラブル
不登校には主に3つの原因がある、といわれる理由がお分かりいただけたと思います。
まとめ
■不登校とは、病気や経済的理由以外で、学校に「行かない」または「行けない」状態のことでした。
■主な3つの原因は、①家庭 ②学校 ③こども自身の特性や心身 がありました。
要因は1つだけではなく、複雑に絡み合った結果であることも少し理解できたと思います。
【不登校シリーズ】ではこどもが不登校になってしまったら見直していただきたいポイントを順次載せていきます。
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